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『D列車でいこう』といすみ鉄道 [ごろり]

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写真教室に当選したのを機に『D列車でいこう』を読みました。
当日、教室でも参加者へプレゼントされたのですが、
そちらは阿川先生にサインを書いていただき永久保存版に(^_^)

ストーリーは赤字が続き廃線が決定した地方のローカル線を
脱サラした3人組が様々なアイデアを実行に移して、
存続に向けての努力を続けていく内容。

そのアイデアの中で費用負担をさせて一般人から運転士を募集する
というものがありました。
この小説の単行本発行は2007年。
写真教室での挨拶でも触れられていましたが、
前年の2006年頃に執筆されていたとのこと。


映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』を
見たのが今年の6月。
これも脱サラして運転士になる話でした。

そして映画公開前の今年3月、
いすみ鉄道は自社養成訓練生募集をしています。
費用負担は700万円。
しかし、これは映画でも小説の中の話でもなく、
(選考にさえ通れば)実現する可能性があるものです。

当時、この歳になっても700万円の蓄えがなかった自分を
本当に恨みました。
来年も募集が行われるとの予告がありましたが、まだまだムリ・・・

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私の「運転士への道」は別の機会に取り上げるとして(いつだよ!笑)
赤字ローカル線の話に戻ると、
『D列車でいこう』に描かれた他のアイデアについても、
ここ最近のいすみ鉄道の動きを見てから読んでいるためか、
私には無謀とは思えなかったのです。

社長の趣味と言いながら、コスト増覚悟でキハ52導入を決めたのは
自前でも「観光スポット」を用意しないと売り上げ増につながらない
という計算(と勝算?)の上で行われたのだと思います。
妙なハコモノ建てるより安上がりですし。

サラリーマンをやっていると、
できないことの説明になるとどれだけ饒舌なんだ?
と言いたくなる人種にたくさん遭遇します。
そういう人たちは『D列車でいこう』を読んでも否定しまくって
「こんなのありえない」で終わりなのでしょうね。。。

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キハ52の車両オーナー・サポーター制度
撮影会当日は申込用紙が足りなくなるほどで出足は順調だったようです。
ちゃんとエンジンかからないみたいだし(^^;)
年を追うごとに整備費用はかさんでくるはずなので、
それだけで安心はできませんが、
いきなり50万は無理でも5000円くらいならなんとか応援したいと考える人は
意外といるんじゃないかと思っています。

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『D列車でいこう』を読み終えてから思ったのは、
アイデアももちろん大事ですが、
それ以上に必要なのが列車の走る街や鉄道を想う気持ちですね。

作者の阿川先生は我々と一緒に熱心にキハ52を撮っておられました。
最初の挨拶でも「いすみ鉄道の社長になろうと思っていた」と
冗談めかして話をされていました。おそらく本音だったのでしょう。

鉄道って毎日同じ時間に同じように列車を走らせる単調な作業の繰り返し。
でも、それによって周辺住民が無駄なく規則正しく生活ができるわけです。
”偉大なるワンパターン”をこれからも維持していくために、
鉄道ファンとして千葉県民として存続に向けてのお手伝いができればと思います。

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D列車でいこう (徳間文庫)

D列車でいこう (徳間文庫)

  • 作者: 阿川 大樹
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2010/07/02
  • メディア: 文庫



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コメント 3

藍色

こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
by 藍色 (2012-10-19 15:47) 

めろんぱん

>藍色さま
コメント&TBありがとうございました。
たくさん本をお読みになっているようで恐れ入ります。

久々なのでトラックバックの方法を忘れていましたが(笑)
さっそく設定させていただきました。

by めろんぱん (2012-10-19 21:53) 

めろんぱん

>siroyagi2さま
nice!ありがとうございます。
by めろんぱん (2012-10-19 21:54) 

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